食品添加物のメリットとデメリット
「食品添加物」ってなに?
スーパーやお店で買う食品にはほとんど全てのものに食品添加物が入っています。皆さんは食品添加物は体に良くないと言うイメージを持っている方が多いですが、では食品添加物って一体何?と聞かれても正確に答えられる方はすくないと思います。
では食品添加物とはどんなものをいうのでしょうか。
食品添加物の定義と役割
「食品添加物とは食品の製造過程で、または食品の加工・保存の目的で、食品に添加、混和などの方法によって使用するもの。」と定義されています。
もっとわかりやすく説明すると、 食品を製造する過程で、①食品の形を作る、②食品に独特の食感を持たせる、③食品の風味を良くする、④食品を保存する。この目的のために使用されるものを食品添加物と言います。
食品添加物は安全なの?
天然由来と合成ではどちらが安全か
食品添加物には昔から使われている天然由来のものと、合成されて作られた食品添加物の2種類があります。 天然由来のものには豆腐を固めるための「にがり」、ラーメンの麺を作るときに使う「かんすい」などがあります。これらは食品を作るために欠かせない食品添加物なのです。
合成された食品添加物は、食品衛生法に基づいて作られており、摂取しても安全な量(1日摂取許容量)が決められています。毎日同じ量を一生涯とっても体に害がないと科学的に立証された量になっています。
そのため天然由来と合成のどちらが安全かとは言えません。 どちらが安全かということより、問題はどれだけの量を摂取するかが問題となります。
例えば、1日7 g の食塩をとっても体に害は起きません。しかし1日70 g の食塩をとっていたら、心臓病・脳血管疾患・高血圧などの症状を起こしてしまいます。
安全な食べ物でも量を間違えてしまえば毒となってしまいます。適切な量を摂ることが重要なのです。
日本の食品添加物の品目数は世界一!
各国で許可が下りている品目数を見てみると、イギリスでは21品目、フランスでは32品目、アメリカでは133品目、日本ではなんと350品目!、圧倒的に日本で認められた食品添加物が多いことがわかります。
日本の食品はとても安全と思われていますが、実は食品添加物を認めている量が大変多い国なのです。これは日本の食料が海外からの輸入に頼っている量が多いからというのも原因に挙げられるでしょう。
食品添加物のメリットとデメリット
食品添加物のメリットは、食品の形を作ったり味を良くしたり風味を出したり長期保存ができるというメリットがあります。作ったものをすぐ食べるということが難しい現代にとって、大変なメリットになります。
デメリットとしては、微量であっても体に良くない成分を使っていることが多いということです。微量で身体に害がないとしても、食品添加物を消化するためには大量のビタミンとミネラルそして消化酵素を必要とします。そのため身体には大変負担がかかってしまい、特に腸には大きなダメージを与えてしまいます。
添加物との付き合い方
食品を多く輸入している日本にとって、食品添加物を摂らないで生活することは不可能に近いことです。私たちはこれからも食品添加物が入った食品を食べることになるでしょう。
食品添加物を否定するのではなく 、よく理解しながら食品を買うことが重要になります。
食品の裏に原材料を表示してあるラベルが貼ってあります。食品を買うときはこのラベルを必ず見ましょう。現在量の多いものから順番にラベルに書かれています。表示の中に / (スラッシュ)が書かれています。 /以降に 書かれているのが添加物になります。添加物の多い順番に書かれています。添加物の名前を覚えるのはとても大変ですので、少なくとも添加物が多いか少ないかぐらいはラベルを見て確認をしていきましょう。
少しでも添加物を取らないように、食品の下茹でや水洗いをしていきましょう。
食品添加物に対応できるような身体にする為に、腸内環境を良くして免疫力を高めていきましょう。
ビタミン・ミネラル・酵素・補酵素をしっかり摂取して、食品添加物を消化できる身体を作りましょう。
まとめ
日本は世界に比べて認可されている食品添加物が非常に多く、大量に使われています 。
食品の成分でも添加物でも天然由来でも合成でも必ずリスクがあります。そのリスクを踏まえて何を食べればいいのかを選択していくことが必要です。
「天然素材・国産品・特保マークだから安全」というわけではありません。 どんな食品でも大量に摂取すれば毒になります。 適切な量を摂取する努力をしましょう。