ビタミンDが肩こり・腰痛を改善する
1.ビタミンDはどんなビタミン?
皆さんは、ビタミンDの効果を聞いたことがありますか?ビタミンCなどは、一般的に抗酸化作用で風邪が引きにくくなるなどで知られていますが、ビタミンDの効果を知っている人は少ないかもしれません。
ビタミンDは「骨のビタミン」と呼ばれるほど、健康な体づくりに欠かせない栄養素です。食事からだけでなく、日光を浴びることで体の中でも作られます。皮膚に紫外線が当たると、コレステロールを材料にビタミンDが合成されます。現代では屋内で過ごす時間が長く、ビタミンD不足の人が増えているのです。1日に必要な量は、成人で約8.5μg(マイクログラム)程度。骨や筋肉を支えるためにも、魚や卵、きのこなどから意識的に摂ることが大切です。
2.ビタミンDと骨との関係
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けて骨を強く保つ働きがあります。不足すると、カルシウムを摂っても体にうまく吸収されないので、骨がもろくなってしまいます。骨の質が弱くなると姿勢を支える力も低下し、腰や肩への負担が増します。慢性的な腰痛や骨折のリスクを減らすためにも、ビタミンDは欠かせません。骨の健康=姿勢の安定につながるため、肩こりや腰痛予防にも重要な役割を果たしているのです。
3.ビタミンDと骨盤や姿勢との関係
ビタミンDは、骨盤や背骨をしっかり支える“土台づくり”に関係します。ビタミンDが不足すると骨密度が下がり、骨盤がゆがみ身体を支えられなくなります。その結果、姿勢が崩れ、腰や肩に負担がかかり腰痛や肩こりになりやすくなります。とくに産後の女性やデスクワーク中心の方は、筋力と骨のバランスが崩れやすい時期。ビタミンDをしっかり補うい、骨盤の安定や正しい姿勢の維持をしていきましょう。
4.ビタミンDと筋肉との関係
ビタミンDは、骨だけでなく筋肉の働きにも関係します。筋肉の中ではカルシウムが「筋肉を動かす信号」として使われますが、その働きを助けるのがビタミンDです。不足すると筋肉がうまく収縮できなくなり、肩の張りや腰の張りが出やすくなります。最近では、ビタミンD不足が「筋力低下」や「転倒リスク」とも関連していることが研究で分かってきました。しっかり動ける体を維持するためにも、欠かせない栄養素なのです。
5.ビタミンDと神経と痛みの関係
痛みは、神経が過敏になることで強く感じられることがあります。ビタミンDは神経の働きを整え、痛みの感じ方を穏やかにする役割があります。不足すると、同じ刺激でも痛みを感じやすくなることがあり、慢性的な肩こりや腰痛の原因になることも。さらに、神経の伝達を助けるカルシウムの吸収を助ける役割も大切です。ビタミンDを十分に摂ることで、神経の健康が保たれ、痛みを感じにくい体づくりをサポートします。
6.ビタミンDと炎症のコントロール
肩こりや腰痛の原因の一つに、筋肉の「炎症」があります。ビタミンDにはこの炎症を抑える働きがあります。体の免疫バランスを整え、痛みを長引かせる慢性炎症を和らげてくれるのです。不足すると、筋肉の修復が遅れ、コリや痛みが取れにくくなることも。ビタミンDは、体の内側で“痛みの火消し役”のような存在です。毎日の生活の中で少しずつ補うことが、痛みを繰り返さない体づくりにつながります。
7.ビタミンDを増やす方法
一番簡単なのは「日光を浴びること」です。1日10〜20分、顔や腕に太陽の光を当てるだけでも体内でビタミンDが作られます。加えて、食事からの摂取も大切です。鮭・サバ・イワシなどの青魚、卵黄、きのこ類が代表的です。冬や日照時間が少ない人は、サプリメントで補うのも一つの方法です。
8.ビタミンDと整骨院の矯正の施術
あおば整骨院で行う骨盤矯正や姿勢矯正は、骨・筋肉・関節のバランスを整えて、体のゆがみや負担を改善します。施術の効果をより高めるためにも、ビタミンDが深く関係します。ビタミンDが不足すると、骨がやわらかくなり、正しい位置に整えても支える力が弱く、再びゆがみやすくなります。また、筋肉の働きや神経の伝達も鈍くなり、矯正後の回復スピードが遅れることもあります。つまり、ビタミンDをしっかり補うことで、骨の土台が安定し、矯正の効果を持続してくれるのです。あおば整骨院では施術と栄養の両方から体を整えることで、より早く・長く楽な状態を維持していきます。
9.ビタミンDと腸活の関係
ビタミンDは「腸内環境」とも深く関係しています。腸の粘膜にはビタミンDの受容体が多く存在し、腸内細菌のバランスを整える働きがあるのです。ビタミンDが体内にしっかりあると、善玉菌が増え、腸のバリア機能が高まります。逆に不足すると、悪玉菌が増えて炎症が起こりやすくなるため、体の痛みや疲労感にもつながります。腸が元気になると、栄養吸収がスムーズになり、骨や筋肉にも良い影響を与えます。つまり、腸内環境を整える「腸活」にビタミンD補給はとても重要です。肩こり・腰痛の根本改善には、姿勢矯正と同時に「腸活」も欠かせません。
まとめ
①ビタミンDは、骨・筋肉・神経・炎症・腸内環境と多方面に関係し、体の土台を整える栄養素です。
②不足すると、骨盤のゆがみ、筋力低下、慢性炎症、腸の乱れなどが重なり、肩こりや腰痛を悪化させることがあります。
③あおば整骨院での矯正に加えて、日光浴・魚・卵・きのこなどからビタミンDを意識的に取り入れることが必要です。
*体の内と外の両面からケアすることで、痛みを繰り返さない“強くしなやかな体”を作りましょう!
オーソモレキュラー(正分子医学)
オーソモレキュラー(正分子医学)の分野では、ビタミンDに統一された明確な数値基準はありませんが、オーソモレキュラーで一般的に言われている数値です。
推奨されている“血中濃度の目安”
多くのオーソモレキュラー医・臨床家が「最適範囲」として挙げています
| 状態 | 血中25(OH)D濃度の目安 |
| 欠乏 | 20 ng/mL未満 |
| 不足 | 20〜30 ng/mL |
| 最適(推奨) | 40〜60 ng/mL(一部では70 ng/mLまで) |
| 高値・過剰 | 100 ng/mL以上 |
*「40〜60 ng/mL」を維持する摂取量として2,000〜6,000 IU/日 程度とされています。
*他の栄養素(マグネシウム・ビタミンK2・カルシウムなど)とのバランスも重要です。









